ご祭神:薬師如来 脇侍:日光菩薩、月光菩薩 十二神将
利益:病気平癒
死んだ後に人々を救済するのではなく、私たちが生きているこの現世で、利益を授けてくれる仏様です。
左手に持つ薬で人々の万病を治し、寿命を延ばすと言われています。そして衣食も満たしてくれると言われています。
毎月8日に、薬師如来の縁日が開かれます。
代表的なお寺 薬師寺(奈良)、法隆寺(奈良)、勝常寺(福島)
八幡宮(はちまんぐう)・・・
ご祭神:第15代応神天皇、八幡大神(別称:誉田別尊(ほんだわけのみこと)、ヤマトタケルノミコトの孫神)
御利益:国家鎮護、商売繁盛、開運招福、必勝祈願、合格祈願、交通安全、厄除け、
初代・天皇を祀っている神社だと言われています。そのため、伊勢神宮に次いで天皇に崇拝されています。
皇室に出自をもつ源氏が、石清水八幡宮を氏神としていました。そのため、八幡神は武門の神と言われています。
(源氏は、八幡神を氏神として鎌倉幕府を開きました。するとしだいに、武士の間でいくさの神として信仰されるようになりました。)
本宮・・・宇佐神宮:(大分県宇佐市にあります。全国に約4万4000社ある八幡神社の総本宮です)
由来・・東大寺の大仏を建てる時に協力を申し出たそうです。そのため、仏教とかかわりが多い神社でもあります。
三峯神社・・・
ご祭神:ヤマトタケルノミコト、イザナギノミコト、イザナミノミコト
御利益:国土安寧、五穀豊穣、商売繁盛、出世、開運、厄除け、交通安全、合格祈願
ヤマトタケルノミコトの道案内を務めた狼は、災いを除いて守ってくれる神様だと言われています。
眷属は、狼です。
神社には、”講”が大小3000近くあります。
講とは信仰によって結びついた集団をいいます。規模は、数人から100人規模まで様々なものがあります。
八坂神社・・・
ご祭神:仏教系の神である牛頭天皇と、神道の神スサノオノミコトが結びついて、祇園社の祭神になったそうです。
(両者は荒れ狂うと人間に害を与える暴れん坊という共通点があるそうです。)
御利益:厄除け
疫病除けの神社として有名です。
商売、芸事の上達にもご利益があるとされています。そのため舞子さんも多く訪れます。
かつて、感神院、祇園社と呼ばれていました。
祇園さん、天王さん、八坂さん、津島さんと呼ばれる神社の総本社です。
日本三大祭りの一つ、祇園祭が行われる神社です。
稲荷神社・・・
ご祭神:ウカタノミタマ(稲の神という女性の神)
御利益:五穀豊穣、商売繁盛、産業興隆、家内安全、芸能上達、
稲荷信仰は、農耕の神です。稲を荷うという意味から農耕の神様です。
お稲荷さんと呼ばれて親しまれています。
朱色の鳥居とキツネでもおなじみです。
全国に約2~4万社あり、日本で最も数が多い神社です。
発生は奈良時代とされています。
日本三大稲荷大社とは➀伏見稲荷大社(京都府伏見区、総本宮)、②豊川稲荷(愛知県豊川市)、③笠間稲荷神社(茨城県笠間市)、④祐徳稲荷神社(佐賀県鹿島市)を言います。
もともと山城国の豪族の秦氏が、祀っていた氏神でした。
秦氏が商工業の面で活躍したことから、都市部では商売繁盛の神として信仰されるようになりました。
農村には地元の田の神が祀られていました。キツネは民間信仰で田の神の使いと考えられていたことから、稲荷神社と結びついたと言われています。
平安時代から稲荷の神様は、仏法の守護神になりました。
特に密教を人々の救済のために全国に普及させたいと願っていた弘法大使は、外来の宗教が人々に受けいれやすいように「稲荷の神様に仏法の守護神になっていただきたい」と(稲荷さん)にこもって祈ったと言われています。
眼力社・・・
御利益:眼病治癒、目の病が良くなる、先見の明を授かる
企業経営や金融、株式市場関係にも人気が高いです。
ご祭神:主祭神・家津美御子大神:けつみみこのおおかみ(熊野本宮大社)、熊野速玉大神:はやたまのおおかみ(熊野速玉大社)、熊野夫須美大神:うすみのおおかみ(熊野那智大社)
御利益:国土安寧、延命長寿、無病息災、開運招福、出世、病気平癒、厄除け、縁結び、夫婦円満、安産、漁業の神、
人々は、熊野三山を神様と仏様の両方から救済を得られる場所として篤く信仰していました。
そして”蘇りの聖地”と呼んでいました。
①速玉は過去を振り返る神社、②那智は現在の自分の立ち位置を確認する神社、③本宮大社は新たな人生へと出発するため、未来を授かる神社と伝えられています。
これら三社は過去・現在・未来をそれぞれ担っていて、悩みや苦しみを乗り越えて新しい目標に向かって歩き出せる神社だとされています。
熊野三山とは、熊野本宮大社、熊野速玉神社、熊野那智大社の総称です。
イザナミは、熊野に葬られたとされています。
このことから、古代の人々は熊野をあの世へ繋がる聖地と考えていました。
熊野はもともと山伏に代表される修験者の修行の地でもありました。神が降りてくる高い山で修業を積めば、人間を超えたパワーを獲得できるという山岳信仰が息づいていたためです。そんな聖地を守る神として熊野三社が建てられたと言われています。
そのあと修験者たちの霊場としても発展し、法皇や上皇らの参詣もあって熊野詣と呼ばれるようになりました。
八咫烏・・・かつて熊野の地に神が降りたった時にも現れて、道案内をしたそうです。そのため、熊野では神使として扱われています。
神話では、太陽神アマテラスが八咫烏を派遣して神武天皇の進軍の道案内をさせたと言われています。
そのため、太陽の化身とも呼ばれています。
3本足の意味は、それぞれの足が天・地・人を示すとする説や、仁・智・勇を示すとする説があります。
万能のご神符「熊野牛王宝印」があります。
おからすさんとも呼ばれている。
柿本人麻呂神社・・・
ご祭神:柿本人麻呂
御利益:和歌、火難除け、安産、厄除け、農耕・風の守護
文化人が神になりました。
飛鳥時代の歌人です。和歌の神として和歌三神の一柱とされています。
実在した人物を神様としています。
「人麻呂」と言う言葉が転じて「火が止まる」つまり火伏の神。また、「人生まる」つまり安産の神とする神社があります。
氷川神社・・・
ご祭神:須佐之男命(すさのおのみこと)
御利益:厄除け、五穀豊穣、学問上達、縁結び
聖武天皇の時代に、武蔵の国で最も重要な神社とされていました。
関東近辺を中心に、信仰が広がっています。現在ではスサノオノミコトを主祭神としています。
北野天満宮・・・
ご祭神:菅原道真(学問の神)
御利益:合格祈願、歌、文筆、芸能、学問上達、病気平癒、農業守護
京都市に鎮座しています。
幼少の頃より”和歌を謳われるほどの天才”でありながら、”弓の名人”でもありました。
Ⓐそのため、寺子屋に道真公の姿が描かれた御神を掲げられるようになりました。そして、「学問の神」として祀られるようになりました。
Ⓑ弓の達人であられたことから「武芸の神様」としても有名です。
Ⓒ菅原道真が、この世に怒りを抱いたために「天変地異を起こす天候を司る神」とも考えられました。
これらが火雷天神・農業の神と称されるようになった理由です。
太宰府天満宮・・・天満宮の総本宮です。
天満神社、天満宮、天神社の神様として祀られています。
天神社と名のつく約12000社の総本社です。
52歳の時に、右大臣という要職にまで上り詰めます。
しかし、優秀な頭脳と才能を疎まれ、時の権力者・藤原時平の陰謀により九州の太宰府に左遷されてしまいます。
無実の罪が晴れることを天地に祈りましたが、その想いが届くことなく、2年後にお亡くなりになられます。
すると、京の都では30年間にわたって天災が続き、
そして、菅原道真の左遷にかかわった宮廷要人たちの多数が死傷したため、道真公の祟りだと信じられるようになりました。
この”祟り”を鎮めようと朝廷側が免罪を認め、現在の北野天満宮の地に、神殿を建てたと言われています。
こうして”誠の心が通じる神”、”免罪を晴らす神”、”民を守る神”として、祀られるようになりました。
日光東照宮・・・
ご祭神:徳川家康
御利益:病気平癒
遺言に従い、遺体は先ず久能山に埋葬されました。
その1年後に、栃木県日光で神として祀られました。
東照大権現(とうしょうだいごんげん)とも言われています。
社殿は、3代将軍・徳川家光によって最高の材料や技術を用いて建てられています。
富士浅間神社・・・
ご祭神:木花開那姫 このはなのさくやひめ
御利益:安産、子宝、火難、厄除け、農業守護、漁業の神、航海の神
富士山は、神の宿る山と呼ばれています。
日本全国に1300社あります。
富士山が、御神体です。
浅間信仰の総本社は、富士山本宮浅間大社です。
本殿は、富士山の山麗にあります。(静岡県富士宮市)
奥宮は、富士山の山頂にあります。(富士山頂上)
創建はヤマトタケルが東征の際に、祠を祀ったのが始まりと伝えられています。
平安以降は、修験道と関わりを持つようになりました。そして、室町時代に富士山の山頂への参拝が盛んになっていったと言われています。
宗像信仰・・・
ご祭神:田心姫神(たごりひめのかみ)、湍津姫(たぎつひめのかみ)、市杵嶋姫(いちきしまひめのかみ)の宗像3姉妹です。
御利益:海上安全、商売繁盛、交通安全、学問向上、金運、必勝祈願、子宝、音楽、芸能、弁舌、
弁財天は仏教の仏様でありますが、神仏習合により神道で美人として有名な神様である市寸嶋比売命(いちきしまひへのみこと)に取り込まれました。そのため、”仏教の仏様でもあり、神道の神様”でもあります。
貫(むち)とは最も貴い神様という意味で、あらゆるすべての道(武道、茶道、書道、人生等)を導いてくださると言われています。
人生の岐路に立ったら行きたい神社です。
アマテラスオオミカミは、宗像三女神に「外国との貿易や文化の窓口となっている宗像の地は日本にとって重要な場所です。
その地を守り、天皇の祭りを助け、祭祁を執り行いなさい」と告げたそうです。
そのため、大陸と日本を直線状に浮かぶ沖ノ島に宗像三女神は祀られました。
玄界灘は波が荒く、航海が非常に困難です。
そのため交通安全の御利益としても有名です。
都から派遣された遣唐使は、航海の無事を祈って必ず宗像大社にお参りしたと言われています。
日本全国にある厳島神社、宗像神社、宗像三女神の総本社は、宗像大社です。(福岡県宗像市)
「宗像神社・奥津宮のある沖ノ島で見つかる祭祀」の多くは、国宝に指定されているため、裏伊勢と呼ばれているそうです。
そして宗像・沖ノ島と関連遺産群として世界文化遺産に登録されています。
神明社、皇太神社・・・
ご祭神:天照大神(あまてらすおおみかみ)
別称:お伊勢さま、神明さま、天照皇大神(あまてらすすめらおおみかみ)
御利益:あらゆる神徳を発揮する万能の神様です。
中でも受験や新しい仕事など普段以上にエネルギーが必要なお願い事に、力を貸していただけます。
日本中の神々を統率される最高峰の神様です。(日本の総氏神)
天皇家の先祖と言われています。(皇祖神)
天照大神は、太陽の神様です。(太陽神)
「一生に一度はお伊勢参り」と言われています。
日本が日本家屋ばかりだったころ、床の間には「天照坐皇御神」の掛け軸が掛けられていたと言われます。
神明社、皇太神社の総本社は、伊勢神宮の内宮(三重県伊勢市)です。
伊勢神宮は、皇大神宮(内宮)と豊受大神宮を中心とした神殿群の総称を言います。
14の別宮、116の摂社や末社が集まる神域は、神道の聖地です。